日本人に多い腰痛とぎっくり腰、その治療法は?

老若男女問わず、悩まされる事の多い腰痛。だが実際は特定の病名のつく腰痛は、腰痛で悩む全日本人の間の2割程度と言われています。

腰痛もちの人の大半はレントゲンやMRIを撮っても特に異常の認められない「非特異的腰痛」と呼ばれています。このように腰痛が起こるのメカニズムは、いまだに医学的に分からないことが多いのが実情なのです。

そして、腰に強い痛みを感じていても、時間が経てば痛みがすっと引いてしまうのも腰痛の特徴です。

痛み止めの注射をうったり、痛み止めの薬などで腰痛を抑えることもありますが、これらの処置は痛みを一時的に緩和させるだけの治療で、腰痛を根本から完治させる治療ではありません。

とにかく腰痛の予防としては、普段から腰に負担をかける姿勢をとらない事が一番の予防になるのです。

また、日本でもよく耳にするぎっくり腰は医学的には急性腰痛症と言われていて、これもまた、例え強い痛みを訴えていても、レントゲンやMRIを撮ったところで異常が見られないことも多いのです。

中腰の姿勢で重たいものを持ったり、猫背の姿勢で長時間座った後などにぎっくり腰が発生しやすいのですが、強い痛みが1週間~10日ほどで自然に軽減する事も多いですし、あとはぎっくり腰は再発を繰り返したり、ここから慢性腰痛に移行したりする事も多いので厄介なのです。

腰痛の治療方法

腰痛の治療方法はと言えば、関節を動かしてあげる体操がまず効果的です。関節を良い方向へ動かして歪みをとってあげると、痛みが改善されて腰の動きも良くなります。

しかしこの体操に関しては、人によってどのような体操が良いかは変わってきますし、関節の動かし方も痛んでいる腰の箇所によっても変わってきます。ですから、一概にどういう体操が腰痛に効くというのは言えないので、自分で動かしながら探っていくしかありません。

自分に適した腰痛体操を見つけ、それを毎日続けて自分で腰痛を治していくという意志が重要です。

あとは寝ている時のマットレスですね。人間は人生の1/3の時間を睡眠にあてているわけですから、その間の腰回りのサポートも重要です。腰痛マットレスとして有名なモットンなどを利用して、腰に負担のかからない寝具を選ぶようにしましょう。

腰痛は悪い姿勢が原因になる事が多い

人が一定の姿勢を保つためには、脊椎骨(せきついこつ)、椎間板(ついかんばん)、筋肉の3つの要素がそれぞれ絡み合って重要な役割を果たしています。

脊椎骨は1本の柱として複合S字カーブを作って人間の体の中心を通って機能してくれていますし、椎間板はクッションとしての役割を持ち、あらゆるショックを吸収しています。

そして脊椎骨と椎間板に加わる力を緩和するのが筋肉であり、筋肉が強く働いて緊張する事により、脊椎にかかる力を弱める事ができるという仕組みになっています。

悪い姿勢を日常的に続けたり、変な姿勢がクセになって無理をかける事によって、これらのどの働きが悪くなっても腰痛の原因になってしまいます。

体の各器官がまだ未発達な10歳未満の子供の場合は、ごく軽い機能的側弯や円背になることがあり、また若い女性の場合はハイヒールを好んで履く事によって、腰痛になってしまうこともあるのです。

その他、両足の脚長差が生じて骨盤が傾いてしまう事で側弯が起き、その結果長時間立っていることによって腰痛になる事もあります。

人間の体は、同じ姿勢を長時間続けるのには向かないようにできていて、何時間も車の運転を続けたり、1日中座ってパソコンの前に座りっぱなしで作業をしていたり、そういう行動をとると特定部位の筋肉だけ働かせているという事になりますから、このバランスの偏りが様々な歪みを生じさせる事になるのです。

毎日毎日仕事などで同じ姿勢ばかりを取る生活習慣が、大多数の日本人の骨盤関節に鍵をかけ、筋肉や腰椎にもしわ寄せを生み、腰痛患者を大量に生み出す事につなかっているのです。